ある医大生のぼやき

証券会社で勤務ののち、医学部に入学しました。

医師の平均年齢を都道府県別に俯瞰する

30代になってから医学部に入った人間なので同級生の年齢には鈍感なところはございますが、平均年齢を都道府県ごとに比較したら面白いんじゃないかとふと思いつきました。

厚生労働省は2年毎に

「医師・歯科医師・薬剤師調査」

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/33-20a.html

という調査を執り行っております。医師の人口、構成、男女比等がまとめられております。最新のデータが2016年なのでやや古い情報ではございますが、傾向を掴むには十分ではないかと思います。それでは見て行きましょう。

平均年齢の若い都道府県

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以外にも東京に住む医師の平均年齢が若い

ご覧の通り、医師の平均年齢が最も若い都道府県は東京という結果になりました。2位以降も人口が多い都市が所在する都道府県が多くランクインしていることから大都市圏の医師の平均年齢は若いという傾向がありそうです。人口が多いため症例が豊富=若い間のトレーニングを積みやすいという事情でもあるのでしょうか。沖縄や滋賀、栃木が上位にランクインしている理由はわかりません。

平均年齢の高い都道府県

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九州勢の平均年齢が高い傾向(出所:厚生労働省

47都道府県で一番医師の平均年齢が高い都道府県は山口県(表の順位には全国平均も入れてあるので便宜的に48位になっています)。年齢層が高い順に見た場合、そのトップには九州勢が数多く入っているのが気になります。39位で並ぶ熊本県と宮崎県、45位の鹿児島県、46位の長崎県が該当します。福岡県、佐賀県の平均年齢が相対的に低い点を踏まえると、九州内でも大都市、大都市に近い県に若手医師が集まりやすい傾向があるのかもしれません。

なにかインプリケーションあるかなぁ、と思ったのですが県の単位だとややざっくりしすぎている気がするので、そのうち主要都市についても分析しようと思います。

 

参考(全順位)

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東京都と山口県で6歳弱の年齢差がある(出所:厚生労働省