ある医大生のぼやき

証券会社で勤務ののち、医学部に入学しました。

働き方と診療科③診療所・クリニック勤務が多い診療科

勤務先と診療科の関係を調べる本企画の第三段では、病床数20未満の診療所(≒クリニック)で働く医師の比率について検証しました。診療所の大部分を占める無床診療所であれば病院のような病棟管理もなく、当直もありません。患者の急変で呼び出されることも無いと思います。そういった意味で自由度の比較的高い職場と言えるのではないでしょうか。さっそく結果をみてみましょう。

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美容外科がトップ

美容外科が97.9%で圧倒的トップ

だいたい想像はついていましたが、美容外科が97.9%で首位となりました。自由診療が中心で他と毛色が異なりますが、勤務形態はほとんどが診療所勤務ということがわかります。神戸大学のように大学病院内に美容外科がある場合もありますが、レアケースですね。

心療内科、内科が続く

美容外科に次いで診療所勤務が多い診療科は心療内科となりました)。基本的には薬物治療・カウンセリングが中心となる診療科であり、大きな施設が必要ない診療科であることがわかります(精神科との違いや心療内科の定義については下記のリンクをご参照ください。

plaza.umin.ac.jp

 

3位にランクインした内科はかなりざっくりした分類ですが、主に町中で見かける〇〇内科クリニックなどのような総合内科・一般内科がこれに相当します(なお、「内科」の中には市中病院で規模がそこまで多くない場合に内科を標榜する場合も含まれますし、一線を退いてバイト中心で働かれてる先生などでとりあえず内科を標榜、という場合も含まれます)。分類の特性上、診療所勤務の比率が高くなっていると考えられます。

肛門外科は消化器外科の一部と考えられますが、入院を要しない処置が比較的多いことから開業される先生が多いのかもしれません。